ヒガシトーキョーDEEP散歩 〜北千住 楽食拉麺「菊や」 [旅/散歩]
今朝は快晴だったのに、いつの間にか曇り空.....東京はいまにも雨が降りそうで。
休日はどんなふうに過ごしてますか?
天気がいい日は自転車に乗ってお散歩なんてどうでしょう。
ある晴れた五月の休日。
友人Holyと、ヒガシトーキョー荒川サイクリングロードポタリング。
チーム『BalanceWays+R(Run,Race,Reborn,Revenge,Recreation,などなど)』自転車部の活動でもあります。
長閑な川沿いを、ゆったりポッタりの〜んびり行きます。
疲れたら、ベンチに座って一休み。
暖かな陽射しに包まれて気持ちのいい空。
少年野球に興じる息子を見守るお母さんたちをウォッチングしながら、ビールが飲みたいところをグッと我慢しコーラで乾杯。
「元気出して欲しいと思って」と、Holyからうなぎの差し入れ。(元気出させてどうするつもり?、笑)これが美味かった!
“うなぎを食べた翌朝は 父さん母さん仲がいい” なんて川柳もありますね。
仲が良くなるかは別にして、女は翌朝「よく喋る!」...コレ間違いない。
サイクリングロードから外れて間もなく、住宅街の中に突然現れた一軒の店。
なにやら怪しげな雰囲気。営業しているのか?!
ふたり立ち止まり、店先の品書きへ近づいて見ると、
なにコレ!?...“未知味の拉麺”!?
コ、“珈琲牛乳拉麺”って?...“青汁拉麺”はなんとなくわかるけど、、“赤汁”って??
気になってネットで検索すると、食べログの評価はなんと☆☆☆3つ!ホントに?
ドキドキしながら暖簾をくぐると、壁面にびっちり書かれた驚愕のメニュー。
どれも恐ろしくて、見たくない。
そして奥の方に、60歳前後と思われる一見難しそうな感じのご主人が一人。
ネット情報によると、「アルカリラーメン」は梅干しが入っているとのこと(梅干しのアルカリ性とひっかけて)
Holyは勇気を出して青色ラーメンを注文。
僕は、無難と思われる「アルカリラーメン」を頼むことにする。(ホントはカレーラーメンあたりで逃げたかったのだが)
もの凄い緊張感の中、ご主人が作る様子を眺めながらじっと待つ。
(残したら怒られちゃうかなぁ...心配)
これまた情報によれば、なんと「アルカリラーメン」の材料のひとつに「乾電池」があるらしく、冷蔵庫から乾電池を取り出してお客をびっくりさせるという。
その手の先をジーっと確かめていると、冷蔵庫からおもむろに出してきたのは、、
出た!お約束の乾電池!(笑)
まさか本当にやってくれるとは!大サービスに大感激!
こちらもすかさず「乾電池を使うんですか!?」とツッコッミを入れる。
「そう、アルカリ電池をね(ニヤリ)ビリビリするけどね。体にいいんですよ」
物腰もやわらかく優しい語りで和ませてくれるご主人。
最高この店!このご主人!!
ちなみに、紫色・水色拉麺にはシソが入っているんだそうで。
ご主人の話によると、この店、北は北海道、南は沖縄まで、全国からわざわざ食べに来てくれるそう。
「食べた人みんな具合が悪くなっちゃうから、また来る人いないんだよね〜」とまた冗談。
おもしろすぎる(笑)
みなさんどのラーメンを注文しますか?と訊ねたところ、
「4人でくれば4種類、12人でくれば12種類、それぞれ違うの頼むねぇ」
(いま考えれば、ここ、12人も座れないだろ!そこツッコむところだったのか)
「アルカリラーメン」「青色ラーメン」
昔ながらの中華そばをベースにした見事なお味。
とんでもないものを予想していたが、これは美味い!
ふたりとも、一気にスープまで飲み干し完食。
「口直しにどうぞ」とグラスを出してくれた。どうやらアイスコーヒーのようだが?
「云ってみりゃあ“毒”っていうやつだけどね」とご主人、またまたニヒルな笑い。
楽しいお話もたくさん聞けて、なんとも味のある店。
「おいしかったです。また来ます」と言うと、
「おいしいなんて言う人いないんだけどさぁ。具合悪くしないよう気を付けて」
笑顔で送ってくれたご主人でした。
北千住 楽食拉麺「菊や」 東京都足立区千住大川町10-3