試験 [雑感]
女子ゴルフの有村智恵選手が、アルバトロスとホールインワンを同一ラウンドで達成した。
ゴルフにまったく興味がないので、アルバトロスがどういうものか知ったのはつい最近、アメトーークの「ゴルフ大好き芸人」でだった。
「入った瞬間は怖さがありました」って、そりゃそうだよね。
一生分の運をすべて使い果たしちゃった感じだもの。
先日、試験を受けてきた。
ここんとこいろいろあって...出来は微妙。
学科試験はマークシート方式。やけに答えが3と5ばかりだったり、同じ数字が並んだりした所はうまーく調整して。ほどよくいい感じに並べられたかな。
この勢いでロト6とかやっちゃおうか?いや、やめとこ。
最後の論述課題はまぁまぁ良く書けたと思っていたのに、学科試験をクリアしていないと論述採点対象者にならないと知り・・・。
まっ、そんなに世の中うまくいくはずもないのだけれど。
思い起こせば、なんとなくうまく通過してきたような人生だったな。
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あれは高校3年の期末試験。
進路も決まり、あとは卒業がかかったこの試験をクリアすればOKだった。
その日は化学のテスト。これで赤点を取ったら留年という瀬戸際に立たされていた。
問題のほとんどが、
“下の語群の中から適当なものを選んで、解答欄の ( ) に記号を入れなさい” というもの。
亜鉛◯◯、なんちゃらイオン、塩化◯◯、過酸化なんちゃら...やたらと難しい言葉と記号が並んでいる。
どれも同じような名前や記号で、紛らわしくてわかりづらい。
選ぶのも大変だ。ちょっとの違いが大きな差になる。
それぞれを結びつける作業も、相当注意深くやらないと頭が混乱してきそうだった。
解く方がこんなに混乱するのだから、いちいち解答用紙と正解を見ながら採点する先生の方も大変だろうなと。
答えを考えてもどうせ解けないので、一旦落ち着いて、答案用紙から目を外し、教室の空気をじっと眺めていた。
その時ふと閃くものがあって。
「採点をしやすくする何かがあるはず」
問題を作っている先生の顔を想像しながら、再び答案用紙に目をやり、作る側の心理を読み解くことに集中した。
するとそこに、答えがはっきりと見えてきた。
もしかして?
亜鉛だから(ア)、イオンだから(イ)、ウランは(ウ)、 塩化なんちゃら(エ)、オゾン(オ)、なんちゃらカリウム(カ).....
冗談かと思うような、しかしこれが、見事に的中。
この点数で及第点クリア。
卒業のかかった大事なテストを、そんなナメたやり方で通ってしまった。
これまでの人生、こんな感じで切り抜けてきた。単に運が良かっただけ、か?
僕の運はそこでけっこう使ってしまったようで。宝くじなんか買っても絶対に当たる事はなく。これ以上は論外。そんなにうまくいくことなど一生に何度もあるわけないから、ギャンブルなんてやる気もせず。
それにしても、いまもそんな気構えに変わりがないのは、この時なんとなくうまく出来てしまったから。
まぁ、ここで覚えた「俯瞰でものを見る」というものの見方は、それなりに人生に役に立っているかな。。。いや、違うと思う。
ぜったいに間違って生きてきた気がする。。。