ギミック・ジャケット展 〜 LP&CDのお宝ジャケット大集合! [デザイン]
先週木曜日、株式会社 金羊社 本社4F ミュージックギャラリーで開かれている常設展
『ギミック・ジャケット展』を見学してきた。
ギミックとは、ある仕掛けを施すことによって驚きや意外性を生み出す手法。ギミックジャケットの基本は、ジャケットを特殊な変形にしたり、ジャケットの一部が可動対応出来たりするもの(パンフレットより抜粋)
この展示、音楽をメインテーマに書かれているブロガー・yukky_zさんのブログ記事で紹介されていたのを拝見して、ぜひ行ってみたいと思っていた。
左:John Lennon & Yoko Ono「Unfinished Music, No. 1: Two Virgins」
くり抜きから顔を出す2人の写真。隠された部分は中ジャケットに。引き出すとモザイクなしの全裸ツーショットが現れる。(この写真は当方でモザイク処理)
右:The Rolling Stones「Some Girls」
表ジャケットの女性の顔部分がそれぞれくり抜かれていて、中身を動かすとメンバーたちの顔がのぞくという仕掛け。
左:The Who「Live At Leeds」国内盤。たくさんの付録付きレコード。
日本語タイトルは「熱狂のステージ/ザ・フー」
右:ニューウェーヴジャズユニット Startled Insects「Curse of the pheromones」
白くシンプルな構成、下絵を透けて見せるフィルム使いが美しい。
The Human LeagueやXTCは今でもよく聴いている。
なかでもThe Human Leagueの「(Keep Feeling) Fascination」は超お気に入りで、iTunesでヘビロな1曲。
Talking Heads「Stop Making Sense」
左の写真部分がパンフレットのような冊子になっていて、はみ出したレコードのように印刷されたジャケットを挿んでひとつのデザインになる。
収録曲「Girlfriend Is Better」も大好きな曲。あのダボダボスーツが揺れる姿は強烈に印象に残っている。
他にも面白いものが多数あり、ひとつずつ見ていっても飽きない。
おまけに見せてもらった一品がコレ。倉木麻衣「ALL MY BEST」
なんと!全メディアをリリース。CDをはじめ、LPレコード、カセットテープ、Mini Disc、microSDメモリーカード、USBメモリ、これらのパッケージを全て製作。お見事!!
対応してくれた常設展係の方がとても親切丁寧に説明してくれて、思わず時間を忘れて楽しんだ。気が付けばあっという間の1時間半であった。
入場は無料。閲覧するにはHP上から予約する必要がある。
常設展は3ヶ月毎にテーマを更新。
今回の展示は6月まで開かれているので、興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかがだろう。
※本記事の写真撮影は許可を得ておこなっています。
MJGミュージックジャケットギャラリー常設展
株式会社 金羊社 本社4Fギャラリー
場所:東京都大田区鵜の木(京急多摩川線「鵜の木」駅より徒歩3分)
目に留まった一枚のレコード。Culture Clubの「TIME」1982年
ちょっと思い出がある。
高校2年の時に知り合って、のちに結婚した今の妻。
これはまだ妻と付き合い始める前、友達づてに頼まれて、話したこともない彼女に初めて貸したレコード。
一ヶ月以上返ってこなくて、ようやく返ってきたと思ったら、中の歌詞カード・解説書がおもいっきり半分に折れていた。普通なら、借りたもん大切に扱えよと怒るところ。
くっきり折れ線が入っていたのを見て不覚にも「おおらかなコだな」なんて思ってしまった。
恋を確信した瞬間・・・典型的なB型だとも知らずに・・・・・
ロトチェンコ+ステパーノワ 〜ロシア構成主義のまなざし [デザイン]
先週日曜日、港区白金台にある東京都庭園美術館で開かれている展示『ロトチェンコ+ステパーノワ 〜ロシア構成主義のまなざし』を観に行く。
「ロシア構成主義」と聞いても何のことやらだが、これを見ればピンとくる人もいるだろう。
「フランツ・フェルディナンド」のCDジャケットの元ネタはこれ。
絵画、デザイン、写真、舞台美術、建築デザインなど、デザインに関するものすべてを手がけていたマルチアーティスト、ロトチェンコ。
解説によると、革命後の激変する社会のなか、プロレタリアの生活向上のために美術は何ができるのかを真剣に考え、出した答えが生活に芸術を持ち込むということ。
大衆のためのデザインを創り続けたロトチェンコとステパーノワ。
彼らの作品は世界中のデザイナーに影響を与えている。
今では我々の生活に「デザイン」はなくてはならないものになった。
アバンギャルドな作風のなかにミニマリズムが見えるのが興味深い。
展示内容もさることながら、美術館になっているこの洋館の内装も見応えがある。
日本庭園と洋風庭園があり、都会の喧騒を忘れさせてくれる。
花なんか撮ってみたくなる。気持ちのいい春の日射し。
天気が良いので、ちょっと足を延ばして目黒の方までお散歩に。
インテリアショップが立ち並ぶ目黒通りを目指す。
途中、権之助坂商店街はラーメン店が軒並み連ねる激戦区。
権之助坂と聞くと、ビートきよしの「雨の権之助坂」を思い出す。
写真は目黒川。右に見えるのはスカイツリー、ではない。
かつてはたくさんあったインテリアショップもずいぶん少なくなったようで。
どこかで見たことのあるドーナッツ屋さんをみつけてお茶をする。
「はらドーナッツ」にて。トマトドーナッツとサトウキビドーナッツを選ぶ。
とりあえず、ブログっぽく写真を。
カフェってゆっくりのんびりできてイイ。
トイレに入りたかったのだけれど、ドアの真ん前に女性客がいたので我慢。。。
目黒寄生虫館の前を通る。せっかくだから勇気を出して覗いて見ることに。
しかし・・・虫酸が走るとはこの事か、よくみんな平気でいられるな。
特別展示がやっていたけど、とても足を踏み入れることは出来ない。字にするのもおぞましい。ポスターも怖くて写せない。。。
ここでトイレに入りたかったのに、なんだかサナダムシが入ってきそうな気がして、さらに我慢。。。。。
2010.4.24(土)〜6.20(日)
場所:東京都庭園美術館
建築はどこにあるの? 〜7つのインスタレーション [デザイン]
暦はもう早や6月。うかうかしていたら5月があっという間に過ぎてしまった。
衣替えの季節だというのにまだなんとなく肌寒い。
先週5月23日(日)、東京国立近代美術館で開かれている企画展『建築はどこにあるの?〜7つのインスタレーション』へ行く。
“建築を考える際に重要なのは、「建築とはなにか」を問うことではなくて、どこにどのような形で建築が現れているかを捜すことだと言えるでしょう”(案内説明文より引用)
インスタレーションとは、場所や空間全体を作品として体験させる芸術。
単に見たり聞いたりするだけではなく、体で感じながら思考することで感受性を刺激する。
7組の建築家による表現に対して、鑑賞者の解釈は自由だ。
ここでは写真撮影もOK。空間を感じたままにカメラを向けることができる。
二次元画面からインプットされる日常から抜け出し、こんな体感をするのもよい。
2010.4.29(木)〜8.8(日)
場所:東京国立近代美術館
GOOD DESIGN EXPO 2010 [デザイン]
嗚呼〜夏休みぃ〜〜
ちょいと遊び疲れている間にもう8月も終わりじゃないですかっ!
夏休みの宿題のようにブログ記事がたまっております。
まぁ最初からそのつもりで、8月はブログを休んでいました。
宿題同様、ブログも31日に一気にやっつけてしまえばいいや、なぁんて甘い考えでいたわけで。
全国の子どもたちは今ごろ焦って必死になって宿題片付けてるんだろうな〜、などと心配している場合じゃなくて。。他人事じゃないです(笑)
夏の絵日記、あまりにためすぎちゃっていま途方に暮れてます。。。
8/27(金)の夜、東京ビッグサイトで開かれた「GOOD DESIGN EXPO 2010」へ行ってきました。
週末金曜の夜だというのに多くの来場者で大盛況。きっとこのあと呑みに行くんでしょうね。
今回は「エビのマークの会社」に勤める友人からご招待をいただきまして(エビと云えば、思い出すのはあの映画)
目指したのは、関西ではかなりの知名度を誇り、職人さんやツールマニアの間では知る人ぞ知る日本有数の工具メーカー「株式会社ロブテックス」のコーナー。
エビのマークで親しまれている「エビ印工具」
出品されていたのはロブテックスを代表するプロダクト「モンキレンチ」
高級感のあるクロムメッキ鏡面仕上げ。
握りやすくて持ちやすい空洞のフォルム。材料削減と軽量化を両立させたうえに、強度もしっかりと保たれているのがわかる。
ブラックもまた美しい。黒光りしたハンドルがなんとも男らしい輝きを放っており、思わず握りたくなる。
螺旋状調整ダイアル(ウォーム)部分の赤い差し色も効いてます。
下アゴにガタがなく、挟みこんでもナメにくく、安定した締付が可能とのこと。
“機能美=高機能+美しさ”
made in JAPAN!やっぱジャパンクオリティ!
CDジャケットのパッケージデザインはやはり気になるところ。
カラーリングが美しい配線ケーブル。赤・白じゃないとわからんっなどと言ってはいけません。
ランニンググッズも気になります。「アシックス」のウエストバッグ。
ぐにゃんとなるメガネ「FREE FiT」
オフィスメーカー「内田洋行」のフリーテーブル「LEMNA レムナ」
建築関連では、誘導灯の機能を持つ「光る防煙垂れ壁」なんてのもありました。
今回の展示を見て、デザインってカラーリングがすごく大事だってことをあらためて感じました。
アルファベット文字になってる発泡緩衝材。LOVEで包んで愛を込めて。
遊び心があって楽しくなりますね。
個人的に気に入ったのがこの「はなてがみ」
花一輪を届けてくれるデリバリーサービス。
可愛らしいパッケージで洒落てます。もらったら嬉しいですよね。
これからのデザインは、色やカタチのモノ作りだけではなく、「コト」をクリエイトすることがますます重要になってくるでしょう。
元祖スケルトン!? 〜次のiPhoneも!? [デザイン]
KDDIのiidaブランドから、吉岡徳仁氏のデザインによる新機種『X-RAY』が発表されました。http://iida.jp/
基板や回路の形や配置といった内部構造が半透明のケース越しに見えるデザイン。
コンセプトは “この10年間で、携帯電話のデザインを巡る状況は一変しました。シンプルなデザインにせよ、ラグジュアリーなものにせよ、あらゆるデザインが出尽くしている中で、「まだデザインされていないところはどこか」と考えた結果、外側のかたちではなく、内側からデザインすることに思い至ったのです。”(iida HP内 吉岡徳仁インタビューより抜粋)
ずいぶん前になりますが、何かの記事にあった吉岡氏の「コンセプトイメージ」のスケッチを見て、次はスケルトンかと思った方もいたでしょう。
スケルトンといえば、1970年代終わりに日本のメーカー「TDK」が発売したプロダクツがありました。
カセットテープ「TDK MA-R」
もう30年以上も前の製品ですが、現在でも色褪せない美しさ。
アルミダイキャスト製フレームをクリア素材で挟み込んだデザイン。
ズシッと重い手応えがなんともいえない高級感を醸し出しています。
当時スケルトンなんて言葉はあったでしょうか?
透明で中身が見えるデザイン。しかもアルミダイキャストが斬新でした。
アルミフレームをクリア素材で挟み込んだデザインといえば、AppleのiPhone4が思い浮かびます。
iPhone4と並べてみました。
厚みはほぼ同サイズ。
もうカセットデッキを持っていないので、音を聴くこともありません。
iPhone4といえば、
先頃、AppleのMacBook Airの新機種が発表されました。
Appleホームページを見ると、アルミunibody製筐体の中の写真もあります。
中身は“見せない”でも、“魅せて”くれる美しさが備わっている。
そこにコンセプトが存在しなくても美しい。
そこにコンセプトが存在しなくても美しい。
おそらくiPhoneがスケルトンになったら、そのままでも美しいに違いないでしょう。
(既に99年にiMacでスケルトンブームを巻き起こしているので、今更やらないとは思いますが)
それにしても今回のMacBook Airは、mobileライフを新たに変えてくれそうです。
さて、冒頭の携帯電話。
機械を見てワクワクする感覚から「工場萌え」や「高架下萌え」といったものを想像しましたが、これは、計算されていない美というか、雑然としたものが連なった無秩序の中にある秩序の魅力。(機械で思い出しました!スケルトンの元祖はキカイダーかな)
透けて見える内部は本来見せることを意識することもなく無秩序に並べられるもの。
無秩序なものに秩序をもたせたことが新しいデザインなんだとも言えるでしょう。
ただ、透けて見えるのなら、無防備からくるチラリズムの方が萌えますけどね(笑)
スマートフォンに慣れてしまった今、この携帯はどう変えてくれるのか?
以前このブログで、デザインは「コト」をクリエイトすることが重要になってくると書きましたが、これからのデザインは暮らしを変えてくれるモノでないとなりませんね。
ソニーデザイン [デザイン]
水玉に隠し玉 [デザイン]
シンガーソングライター/綿内克幸のニューアルバム『BOYS DON'T CRY』
iTunes、amazonで絶賛発売中!
このCDのアートワークを担当しました。
デザインは水玉がモチーフ。
なぜ水玉かと云えば、理由はいくつかあるのですが、やはり「ブクロ水玉会」は外せません。
ジャケットのどこかに水玉ならぬ隠し玉を入れてみました。
ヒントは「水玉会」
みなさん見つけてみてくださいね◎