安さ [映画]
映画の日で、尚かつ日曜日とあってか、この映画を目当てにたくさんの人が訪れていました。
驚いたことに満席です。
映画館にはけっこう足を運んでいる方なんですが、満席になるなんて何十年ぶりかに見ました。
60歳以上と思える年配の方が多かったのもビックリ(もうすぐだから?、笑)
さらに驚いたのは、館内が上映中とても静かだったこと(動かなくなっちゃった?、笑)
大抵周りがガチャガチャしているのが気になるんですが、笑うとこ以外は見事にシーンとしてました。
トイレに立つおばあちゃんは何人もいましたけどね(笑)
作品の内容に関しては感想を控えますが、とてもいい映画でした。
監督はヒロスエのことが大好きのようで、ヒロスエのこのシーンが撮りたかったのかと思わせるシーンがいくつか見えました。
脚本の小山薫堂さんらしいラストも、これがやりたかったのねと感じてしまい、少し興ざめする所はありましたが・・・。
製作者の顔が見えない方がよかったかなと思います。
今回、映画の日のおかげで1000円で観ることができました。
料金を下げた結果こんなにも観客が増えるのだから、通常の映画料金を1000円に値下げしてはどうでしょうか?(この「おくりびと」に関しては、アカデミー賞受賞の話題と作品の魅力で観客動員に繋がっているのですが)
映画は、それなりの時間とお金をかけて作っているので、1800円という料金がけっして高いとは云えないんでしょうが、1000円なら映画館へ足を運ぶ回数が確実に増えるはず。
2時間1000円ならばネットカフェへ行くのとそう変わらないでしょう。
周りに聞いたところによると、女性は1200円になるレディスデーをわざわざ選んで観に行ってるらしく、僕ももっぱらレイトショーばかり。
これまでにも、作品によって料金を決めるシステムなどもありましたが、そういった料金体系の見直しも含め、大幅な値下げ導入を試みてはどうかと考えます。
映画は映画館で観るのが一番!
せっかくシネコンと云われる映画館が身近にたくさん出来ているのだから、もっと気軽に楽しめるようにしたいと願います。
「百年に一度の大不況」と云われる時代において、「ユニクロ」や「マクドナルド」のように「安さ」で売れている企業があるんですから。
実現して欲しいですね。
追記
忘れてましたが、60歳以上の方はシニア料金でいつでも1000円なんですね。
なるほど。
GO!ニコガクGO! [映画]
昨夜、待望の映画『ROOKIES ルーキーズ』を観に行く。
友人H(男33歳)と数ヶ月も前から、この映画を一緒に観に行く約束をしてまして。
大の大人が映画の約束なんて、この日が来るのがずっと待ち遠しかったなんて。
まるで、デートみたいで。ちょっとキモイ(笑)
しつこいくらいに流れてくる宣伝が嫌で、ドラマスタート当初は観なかったんだけど・・・
でもそれは、こんなにもいい作品を、ひとりでも多くの人に観て欲しいという思いからだと気付いた。
どこかの局のように“あざとい”所は一点もない。
すべてのシーンが純粋に流れ、ただ真っ直ぐに、胸の奥深くまで沁みてくる。
この素晴らしいドラマ・映画に出逢えて本当によかった。
『ROOKIES ルーキーズ』
ありがとうございました!
平っちサイコー!!!
ニコガク+H
映画とエビでE気持ち [映画]
昨日打ち合わせの帰り、映画『第9地区』を観に行く。
『アバター』も観ていないのにこの映画を選ぶか、って気もするけど・・・あいにくこの日は眼鏡だったので、眼鏡on3Dメガネはさすがにうっとうしいかなと。
レイトショーが始まる時間まで我慢出来ず、1,800円を払う。平日の夜、館内にお客はわずか10名・・・。
舞台は南アフリカのヨハネスブルグ。地球人とエイリアンとの衝突は、誰しもがアパルトヘイト(人種隔離政策)を想像する。
抑圧されてきた種族が宇宙からの侵入者をさらに下層の者として制圧する。なんともアイロニカルな設定。
感想は、一言で云うと『未来世紀ヨハネスブルグ』か。
主人公の役人ヴィカスが『未来世紀ブラジル』に出てきたサム・ラウリーを彷彿させる。
悲哀なラストシーンも、この映画と重なった。
人間はどんな難局に当たっても、必死に自分を持って生きていこうとする。
いかなる不条理があろうと、何とかうまく適応していく。
人間は自己中心的であるという部分、生命が持つファンダメンタルな意識が描かれていたように思えた。
そして、すべての種に備わる愛の普遍性。
『未来世紀ブラジル』のラストシーン、サムの耳に流れてきたのは“ブラジル”の歌。
・・・戻るよ、僕は思い出のブラジルに・・・
この『第9地区』のラストシーンに込める思いは「希望」なのだろうか?
なんとも切なさが残る映画だ。
ところで、登場するエイリアンたちはその見た目の醜悪さから「エビ=prawn」どもという蔑称で呼ばれている。
「エビ」と聞いて思い出すのは、友人が勤めるエビのマークのある会社なんだけど、、、
「このエビ野郎」「気持ち悪い」「とっと消えろ」「殺せ」などと云われている中で、ここで同じ土俵にあげるのはなんだかイメージが悪いので(笑)また別の機会に。
ならば、エビとくればコレ。沖田浩之『E気持ち』
敬愛する筒美京平先生が作曲。いい曲だ。
とりあえず。
沖田浩之/E気持ち 1981年
(作詞:阿木燿子/作曲:筒美京平)
ヒロくんも必死で頑張ってたんだな。この映像から、当時見えていなかったものがいま垣間見えた。
残念ながら若くしてこの世を去ってしまったが、この歌う姿に人生を考えさせられる。今となっては悲哀すら感じられ・・・胸が熱くなるようだ。
1番の歌詞 “A までいったと〜”の後、2番で “映 画のようだね〜”と外す所がいかにもで、くすぐったくって好き。
オマケ
恋におちて [映画]
先日、ひょんなきっかけでDVDを引っぱり出したのがこの映画「恋におちて」
ロバート・デ・ニーロ&メリル・ストリープ主演、1984年の作品。
これまで観た映画の中で3本の指に入る大好きな映画。
毎年クリスマスの時期には欠かさず観ていたのに、ここ数年すっかり忘れていて。
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あるクリスマスイヴの夜、マンハッタンの書店で運命的に出逢ってしまったフランク(デニーロ)とモリー(ストリープ)
運命と偶然の出逢い.....大人の男女のラブストーリー。
舞台となっていたニューヨーク。二人が出逢った書店「RIZZOLI」、再会を願って待つ「グランドセントラル駅」.....思い出のシーンを訪ねて、ひとり旅したのが1993年、27才の時。
映画のラスト。クリスマスのマンハッタン。
モリーを忘れられないフランクは再びあの書店へ...逢いたい気持ちに動かされて。
こんな書店、東京だと「丸善」かな。日本橋の。
運命に導かれるかのように二人が再会するこのシーン、何度観ても涙が出てくる。
もう何百回も観てるのに。
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フランクを見つけた時のモリーの笑顔がなんとも言えない。
彼女はどんな気持ちでこの書店を訪れたんだろ?
27年経ってもいまだにわからない。
まぁいい。逢えたなら...。