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元祖スケルトン!? 〜次のiPhoneも!?  [デザイン]

KDDIのiidaブランドから、吉岡徳仁氏のデザインによる新機種『X-RAY』が発表されました。http://iida.jp/
基板や回路の形や配置といった内部構造が半透明のケース越しに見えるデザイン。
コンセプトはこの10年間で、携帯電話のデザインを巡る状況は一変しました。シンプルなデザインにせよ、ラグジュアリーなものにせよ、あらゆるデザインが出尽くしている中で、「まだデザインされていないところはどこか」と考えた結果、外側のかたちではなく、内側からデザインすることに思い至ったのです。”(iida HP内 吉岡徳仁インタビューより抜粋)

ずいぶん前になりますが、何かの記事にあった吉岡氏の「コンセプトイメージ」のスケッチを見て、次はスケルトンかと思った方もいたでしょう。

スケルトンといえば、1970年代終わりに日本のメーカー「TDK」が発売したプロダクツがありました。

カセットテープ「TDK  MA-R」
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もう30年以上も前の製品ですが、現在でも色褪せない美しさ。
アルミダイキャスト製フレームをクリア素材で挟み込んだデザイン。
ズシッと重い手応えがなんともいえない高級感を醸し出しています。

当時スケルトンなんて言葉はあったでしょうか?
透明で中身が見えるデザイン。しかもアルミダイキャストが斬新でした。

アルミフレームをクリア素材で挟み込んだデザインといえば、AppleのiPhone4が思い浮かびます。

iPhone4と並べてみました。
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厚みはほぼ同サイズ。

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もうカセットデッキを持っていないので、音を聴くこともありません。

iPhone4といえば、
先頃、AppleのMacBook Airの新機種が発表されました。

Appleホームページを見ると、アルミunibody製筐体の中の写真もあります。
中身は“見せない”でも、“魅せて”くれる美しさが備わっている。
そこにコンセプトが存在しなくても美しい。
MacBook-Air.jpg(Apple HPより)

おそらくiPhoneがスケルトンになったら、そのままでも美しいに違いないでしょう。
(既に99年にiMacでスケルトンブームを巻き起こしているので、今更やらないとは思いますが)
それにしても今回のMacBook Airは、mobileライフを新たに変えてくれそうです。


さて、冒頭の携帯電話。
機械を見てワクワクする感覚から「工場萌え」や「高架下萌え」といったものを想像しましたが、これは、計算されていない美というか、雑然としたものが連なった無秩序の中にある秩序の魅力。(機械で思い出しました!スケルトンの元祖はキカイダーかな)
透けて見える内部は本来見せることを意識することもなく無秩序に並べられるもの。
無秩序なものに秩序をもたせたことが新しいデザインなんだとも言えるでしょう。

ただ、透けて見えるのなら、無防備からくるチラリズムの方が萌えますけどね(笑)

スマートフォンに慣れてしまった今、この携帯はどう変えてくれるのか?

以前このブログでデザインは「コト」をクリエイトすることが重要になってくると書きましたが、これからのデザインは暮らしを変えてくれるモノでないとなりませんね。

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